恋愛依存症になっているとき、「別れた方がいいのか、それとも頑張って続けるべきなのか」と悩む方は多いと思います。私自身、離婚と失恋、両方を経験してきました。今回は、その経験を通して気づいたことをお話ししたいと思います。
共依存は、なぜ危険なのか

恋愛依存の中でも、共依存の状態は特に危険だと思っています。まず、自分がその状態にあることに、本人が気づけない場合があります。そして、一方が気づいたとしても、相手も共依存の状態にあると、そこから抜け出すのはとても難しくなります。
相手が「このままで問題ない」と思っている場合、簡単には離れてくれません。共依存の関係を、そのままずっと続けていかなければいけない状況になってしまうこともあります。
旦那軸で生きていた結婚生活
私の結婚生活が、まさにそうでした。私は旦那のことが大好きで、彼を最優先に生きていました。自分のことなんてどうでもいいと思っていて、自分を大切にするという発想自体、持ったことがなかったんです。私は他人軸の塊だったと思います。
常に旦那軸で動いていて、あらゆることにお伺いを立てて、彼の許可の範囲の中で生きていました。
他人軸だと気づく前は、「彼は私を守ってくれている」「彼のそばにいれば大丈夫」と、本気で思っていました。
本当はやりたくないこともやらなければいけない場面がたくさんあったのに、「彼のためなら我慢しなきゃ」「彼の機嫌が悪くならないように、私が頑張らなきゃ」と、心から思い込んでいたんです。
具体的に言うと、自分が気が合わないと感じる人とでも、絶対に仲良くしなければいけないと強制されたことがありました。自分の中では距離を置きたい相手でも、旦那の意向がある以上、それに従うしかなかったんです。
車を選ぶときも同じでした。子供の乗り降りがしやすいように、スライドドアの軽自動車に乗りたいと伝えたのに、結局は旦那の好きな車に変えられてしまいました。
自分の希望を口にしても、最終的には彼の好みが優先される。それが、当たり前のことになっていたんです。
抜け出すきっかけになった出来事

そんな私が変わるきっかけになったのは、引っ越しでした。環境ががらっと変わって、新しくいろんな人と出会う機会が増えたんです。それまでは、旦那の地元で、彼のコミュニティの中だけで暮らしていました。
引っ越し先では、たくさんの夫婦と出会う機会がありました。そうしていろんな夫婦を見ていく中で気づいたのは、奥さんが自分の言いたいことをちゃんと言って、やりたいことをやっている夫婦が多いということでした。
それを、ご主人が怒るでもなく、むしろ受け入れて応援しているのを見て、すごく驚いたんです。「夫婦って、こんなに自由でいいんだ」って。
それまでの私は、仕事をする自由もなかったし、お金を稼いでいないことで、自分は旦那より下なんだと思い込んでいました。それが当たり前で、普通のことだと思っていたんです。
でも、収入がなくても、旦那より稼いでいなくても、夫婦はもっと自由に話していいんだと知って、すごくショックを受けました。
それで、私ももっと自由に話してみたいと思って、少しずつ挑戦してみました。
でも、旦那はそんなことを求めていませんでした。私がやりたいことを、全部否定するようになったんです。私が変わることなんて必要としていなくて、ただ黙って言うことを聞いていてほしい、というのが彼の望みだったんだと思います。
そのとき、私はこの人といる限り、自由になれないし、自分らしく生きられないんだと気づきました。そして、離婚を決めました。
離婚は、簡単に決断できるものじゃない
そして、離婚には失恋にはない厄介さがあります。子供がいると、簡単に「別れよう」とは決められません。相手がどれだけ問題のある状態でも、離婚という決断には、失恋とは比べものにならないくらいの重さが伴います。
結婚生活の中で共依存に気づいたとしても、すぐに離れるという決断ができるとは限りません。だからこそ、しんどい時間が長く続いてしまう可能性もあります。
もちろん、離婚だけが共依存を克服する唯一の方法というわけではありません。
旦那と話し合って、少しずつ関係を改善していくという選択肢もあります。ただ、これは相手の協力があってこそ成り立つことでもあり、自分一人の力だけでコントロールできるものではないと思います。
離婚と失恋、私が気づいた違い

失恋は、結婚と違って「お付き合い」なので、二人がその時々でお互いを選び合っているような感覚があると思います。結婚との大きな違いは、別れようと思えば、比較的簡単に離れられることです。
恋愛依存に気づく前の私は、この「簡単に別れられる」ということが、怖くてたまりませんでした。離婚ですでに一度失敗しているのに、それに気づかないまま、今度は簡単に別れられないような関係、つまり共依存を求めていたんです。結婚生活で共依存に苦しんだのに、です。
だから、彼の予定に全部合わせていましたし、彼が好きそうなものを買っておいたり、彼の好きな料理を作っておいたりして、無理に時間を作ってまで頑張っていました。彼から頼まれたわけでもないのに、こういう努力をすることが、良好な関係を作るために必要なんだと思い込んでいたんです。彼はもちろん喜んでくれます。でも、彼はそれを強制しているわけではありませんでした。それなのに私は、何かしなければいけない、と勝手に思い込んでいたんです。彼の笑顔が見たかった、という気持ちもありました。
今も、彼の笑顔を見るのは嬉しいです。でも、無理をしてまではしないようにしています。私が無理をしたところで、彼は喜ばないということが、今はわかっているからです。
まとめ

恋愛依存症になっているとき、「別れた方がいいのか」と悩むのは、決して珍しいことではないと思います。
特に共依存の状態は、自分でも気づけないまま、相手にも問題ないと思われていると、そこから抜け出すのがとても難しくなります。
私自身、結婚生活の中で他人軸の塊になっていたこと、そこから抜け出すきっかけになった出来事、そして離婚と失恋で感じた「簡単に別れられることへの怖さ」を振り返ってきました。
振り返ってみると、共依存を求めていたのも、簡単に別れられない関係にしがみつくことで、自分を守ろうとしていたからなんだと思います。
今は、無理をしてまで関係を保とうとする必要はないと思えるようになりました。
もし今、別れた方がいいのか悩んでいるなら、まずは自分がどんな軸で相手と向き合っているのか、少し立ち止まって考えてみてほしいなと思います。

