大事にしてほしいと思っているのに、それを口に出せない。今日は、そんな私自身の経験についてお話ししたいと思います。
いつも彼のことを考えて、繋がっていたかった

彼のことが大好きで、ずっと一緒にいたいと思っていました。一緒にいられない時も、電話やメッセージで繋がっていたくて、仕事をしている時でさえ、いつでも連絡が取れるようにしていたんです。頭の中はずっと彼のことでいっぱいでした。仕事の合間にスマホを確認して、彼からの連絡がないと、それだけで不安になることもありました。
自分では、恋愛に夢中になるタイプなんだと思っていましたし、それだけ自分の愛は深いんだとも思っていました。でも今振り返ると、それは愛の深さというより、彼への依存や執着だったんだと思います。
「もっと大事にしてほしい」と思っていた
平日の夜も、休日も、ずっと会いに来てほしいと思っていました。でも彼にはスポーツを楽しむ時間もありましたし、家族の用事で出かけることもあったんです。そんな時、「もっと私を大切にしてほしい」「もっと大事に扱ってほしい」と思っていました。
「今日は行けないよ」と言われると、彼の愛はもう冷めてしまったんじゃないかと、いつも不安になっていました。それでも、「もっと大事にして」とは、どうしても言えませんでした。そんなことを言ったら、束縛する重たい女だと思われるんじゃないか。そう思うと、口には出せなかったんです。物わかりのいい、できる彼女だと思われたかったんだと思います。
「楽しんできてね」と言いながら、本音は違った

私の本音を伝えることは、彼から楽しみを奪うことになると思っていましたから、何も言えませんでした。だから、口では「楽しんできてね」と送っていました。
でも本音では、私と一緒にいない時間を心の底から楽しんでほしいとは思えなかったんです。なるべく早く終わらせて、私に会いに来てほしい。いつもそう思っていました。言葉と気持ちがバラバラなまま送っているメッセージだったので、我ながら少し疲れる作業だったなと思います。表面上はいい彼女を演じながら、心の中はドロドロとした感情でいっぱいでした。
「疲れたから寝るね」に、悲しくなっていた
「疲れたから、もう寝るね」と言われると、今日はもう会えないんだと、がっかりしていました。たとえ5分でもいいから会いたいと思っているのは、私だけなんだ。そう感じて、悲しくなることもありました。彼は決して冷たい人ではありませんでしたし、疲れているのだから休みたいと思うのは当然のことです。でも当時の私には、彼からの愛を感じられなくて辛かったんです。
言えないまま我慢して、彼を責めていた
そうやって「大事にしてほしい」という本音を言えないまま我慢していると、ある出来事をきっかけに、それが一気に噴き出しました。
私はタバコが苦手で、少しトラウマのようなものもありました。そのことを彼に話したことがあったんです。彼はその時、私の話を真剣に聞いてくれました。それがすごく嬉しくて、彼はもう私の前ではタバコを吸わないでいてくれるはずだと、勝手に思い込んでいたんです。
でもある時、お酒の席で彼がタバコを吸っているのを見てしまったんです。私はショックを受けて、冷静ではいられなくなりました。彼に理由を聞くと、「ただ楽しみたかったから」と言われたんです。それを聞いて、私の気持ちを軽く扱われたように感じました。
「じゃあ私は、あなたの楽しみを奪っているんだね。それは嫌だから、少し距離を置こう」。そう言って、その場でしばらく離れて過ごすことになったんです。好きな人の楽しみを自分が奪っているなんて、考えたくもありませんでした。

本当に伝えたかったのは「大事にしてほしい」という気持ちだったはずなのに、それを我慢して溜め込んだ結果、彼を責める言葉になって出てきていました。彼からすれば、急に責められているようにしか見えなかったと思います。私自身も、なぜこんなに怒っているのか、自分でもよくわかっていませんでした。
今なら、彼がタバコを楽しみたくてそれを選ぶなら、それでいいと思えます。彼がタバコを吸うことが、私の気持ちを軽く扱っていることにはならないと、わかったからです。ただ、何でも許容するわけではありません。その時に自分が嫌な気持ちになったら、先に帰ってもいいし、自分の心地よさを優先して行動していいと思っています。彼を拒絶しているわけではなく、お互いが心地よく過ごすためだと思っています。
「大事にしてほしい」の裏にあった、自信のなさ
今思うと、「もっと大事にしてほしい」という気持ちの裏には、自分への自信のなさが隠れていたんだと思います。彼に愛されていない自分には価値がない、というような思い込みです。だからこそ、彼の愛を何度も確かめずにはいられませんでした。
自分で自分を満たせるようになってからは、彼の愛を確かめる必要がなくなりました。そんなことをしなくても、彼が愛してくれても、そうじゃなくても、私の価値は変わらない。そう思えるようになったんです。その上で、彼から愛を感じられたら、もっと嬉しい。そんな感覚に変わりました。
自分というしっかりとした土台ができたことで、彼の言葉もそのまま受け入れられるようになったんだと思います。
自分の時間を楽しめるようになってから、変わった
今は、自分一人の時間を楽しめるようになりました。彼が趣味や友達との時間を過ごしている時も、私は私で、自分の時間を楽しめるようになったんです。彼の時間を早く終わらせたい、と思うこともなくなりました。彼が楽しんでいる分だけ、私も自分の好きなことに集中できる時間が増えた、という感覚に変わったんです。
彼にしてほしいことや、直してほしいところも、今は全くありません。彼が楽しんでいることを、素直に喜べるようになりました。「愛してるよ」「あなたに会えたら嬉しいよ」と思った時は、その気持ちをその時に伝えるようにしています。感じたその瞬間に伝える、それだけで、大事にしてほしいという気持ち自体、あまり感じなくなったように思います。

当時の私は、「大事にしてほしい」と言うことは、彼を困らせるわがままなことだと思っていました。でも今なら、自分の気持ちを大切にすることと、相手の自由を奪うことは、別物だとわかります。自分の時間を自分で満たせるようになったからこそ、彼にも心から楽しんでほしいと、自然に思えるようになったんだと思います。
大事にしてほしいという気持ち自体は、決して悪いものではありません。ただ、それを相手にだけ求めてしまうと、相手の自由や楽しみも奪うことになってしまいます。自分で自分を満たせるようになると、同じ気持ちでも、もっと軽やかに表現できるようになるんだと、今は思っています。
まとめ
大事にしてほしいのに言えなかったのは、自分の気持ちを伝えることで、彼の楽しみや自由を奪ってしまうと思っていたからでした。でも本当は、自分の時間を自分で楽しめるようになることが、一番の解決策だったんだと思います。
もし今、大事にしてほしいのに言えずにいる方がいたら、その気持ちを相手にぶつける前に、まず自分自身の時間を楽しめているか、少し振り返ってみてほしいなと思います。
