前回の記事では、私が恋愛依存症に気づくまでの話をお伝えしました。今日は、その状態から私が実際にどう向き合い、少しずつ変わっていったのかについてお話しします。
私は「愛」を何で測っていたのか

恋愛依存の状態にあった頃、私は無意識のうちに「愛」をデートの回数や、言葉・体の愛情表現の量で測っていました。
デートの回数が少ないと感じたり、期待していたより愛情表現が少なかったりすると、「愛が足りない」「大事にされていないのかもしれない」と不安になっていました。相手の行動一つひとつが、自分の中の「愛されている度合い」を測る物差しになっていたんです。
メッセージのやり取りも同じでした。メッセージの数や返信のスピード、予定をきちんと共有してくれるかどうかで、いちいち愛情を確認しようとしていました。オンラインマークがついているのに既読になっても返信がないと、「なんで?」とイライラしてしまう。返信が遅れて「ごめんね、友達と会ってたんだ」と連絡が来ても、「それなら先に言っておいてくれればいいのに」と、ずっとモヤモヤしていました。
今振り返ると、あれは「私を不安にさせないでよ」と、相手を自分の思い通りにコントロールしようとしていたんだと思います。愛されているか不安だから、相手の行動を細かく管理して、安心を手に入れようとしていたんです。
そしていつも彼を優先していて、自分のことは正直どうでもいいと思っていました。自分が少し我慢して相手が喜んでくれるなら、喜んで我慢する。そんな生き方が当たり前になっていたんです。
覚悟を決めた瞬間
別れてから1ヶ月ほど、恋愛依存だと気づいてからも、すぐに抜け出せたわけではありませんでした。「じゃあどうやって抜け出せばいいの」という葛藤がずっとありました。頭では分かっていても、心がついていかない感覚です。
それでも少しずつ、「恋愛よりももっと自分を大切にしなきゃダメなんだ」「自分を幸せにできるのは、自分しかいないんだ」と、覚悟を決めていきました。誰かに幸せにしてもらうのを待つのではなく、自分で自分の機嫌を取る。当たり前のようで、私にとってはとても大きな意識の転換でした。
なぜ自分を大切にする方法が分からなかったのか

正直に言うと、「自分を大切にする」と言われても、最初は何をどうすればいいのか分かりませんでした。
振り返ってみると、私はずっと恋愛を優先して、自分のことは後回しにして生きてきたんだと思います。「自分が少し我慢して相手が喜んでくれる」という生き方を続けてきたことで、いつの間にか自分が何を望んでいるのか、何をしたら心が満たされるのか、自分自身でも分からなくなっていたんです。
だからこそ、恋愛依存から抜け出す過程は、単に「彼のことを考えない」という話ではなく、「自分がどうしたいのか」を一つずつ、あらためて自分に問い直していく作業でした。
まずは行動から変えてみた
頭で考えているだけでは何も変わらないと思い、まずは「自分を満たすための行動」を、小さくてもいいから実際にやってみることにしました。
もともと運動は苦手だったのですが、思い切ってジムに行ってウォーキングを始めました。これは今でも続けています。

「もう誰も私にお花をプレゼントしてくれないんだ」とふと寂しくなった時は、自分で自分にお花を買いました。ビーチに行ってただゆっくり過ごしてみたり、カフェでおいしいお茶とスイーツを楽しんだりもしました。
どれも、これまでは「彼氏がいないとできないこと」だと思い込んでいたことばかりです。でも、1人でもやってみようと思って実際にやってみると、意外と楽しめる自分がいることに気づきました。
少しずつ変わっていった感覚
すぐに劇的に変わったわけではありません。ただ、「相手にどう思われているか」ではなく「自分がどうしたいか」を基準にする、という小さな選択を、日々の中で少しずつ積み重ねていきました。
たとえば、以前はオンラインマークや既読がついているのに返信が来ないと、何度もスマホを確認してはイライラしていました。でも自分を満たす時間を持てるようになってから、そういう瞬間があっても、以前ほど気にならなくなっていったんです。返信が来るまでの時間を、不安に押しつぶされそうになりながら待つのではなく、自分の好きなことをして過ごせるようになりました。

誰かに選ばれているかどうかで自分の価値を測るのをやめて、自分で自分を認められるようになってくると、心が驚くほど軽くなっていきました。恋愛との距離感も自然につかめるようになり、無理をせず、自分らしくいられる時間が増えていったんです。
振り返ってみると、恋愛依存の状態にあった頃の私は、幸せの入り口が「恋愛」しかないように感じていました。でも実際には、ジムで汗を流したり、ビーチでぼーっとしたり、自分で自分にお花を買ったりするような、ささやかな時間の中にも、ちゃんと幸せは転がっていたんです。恋愛はあくまで人生の一部であって、すべてではない。そう思えるようになったことが、私にとって一番大きな変化だったのかもしれません。
まとめ
恋愛依存から抜け出す過程は、一気に変われるものではなく、小さな気づきと選択の積み重ねだったと感じています。
「愛されているかどうか」を相手の行動で測るのではなく、「自分がどうしたいか」を自分自身に聞いてあげること。それが、私にとって自分を大切にする第一歩でした。
もし今、誰かの反応に一喜一憂して苦しい思いをしている方がいたら、まずは頭で理解しようとするより先に、小さな行動から始めてみることをおすすめします。運動でも、好きな食べ物でも、1人で楽しめる時間でも、なんでも構いません。自分の機嫌を自分で取れる瞬間が少しずつ増えていくと、恋愛との向き合い方も、きっと自然に変わっていくはずです。
次の記事では、この後、私自身の恋愛がどう変化していったのかについて、もう少し詳しくお話ししたいと思います。

